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卵子凍結・精子凍結の前に知っておくべき治療の流れと症状
精子凍結については早くから研究が重ねられ、不妊治療に大きく貢献してきました。一方、卵子の凍結方法が確立したのはここ十年のことです。
欧米ではがん患者の生殖細胞を保存する方法の一つとして、卵子凍結が行われています。遅い時期の出産を望む多くの女性も、卵子凍結に期待を寄せています。
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重大な疾病持ち、または放射線治療や化学療法を予定している方
以前卵巣の手術を受けられた方(良性卵巣腫瘍、子宮内膜症、チョコレート嚢胞を含む)
染色体異常による早期閉経
キャリアやライフプランのために卵子の保存を望む方
卵子提供のため
重大な疾病持ち、または放射線治療や化学療法を予定している方
高度乏精子症
精管結紮(パイプカット)後に挙児希望の方
長期にわたり、ご家族と離れて暮らす方
キャリアやライフプランのために精子の保存を望む方
精子提供のため
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1 |卵子凍結に関する診察(初診)
2 |排卵誘導、卵胞成熟度の経過観察
3 |採卵と凍結
卵子凍結の過程:
排卵誘発剤を使用して卵胞の成長を促し、卵胞が採卵に適した大きさまで育った頃に採卵手術を行います。その後、採取した卵子を専用の液体窒素容器に保存します。
卵子凍結のほとんどの費用は排卵誘発剤と採卵手術が主体となりますが、凍結技術料と保存費用は比較的低価格です。
卵子凍結で排卵誘発剤を使用するタイミングは、一般の体外受精の治療スケジュールと同様です。また、至急採卵が必要な場合は、いつでも使用を開始できます。これを「ランダムスタート法」と言います。薬の使用期間は平均10日〜12日間で、良好に採卵が可能です。
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凍結保護剤で処理した精液は、−196℃の液体窒素タンク内で保存されます。奥さまの排卵日に合わせて融解し、体外受精を行います。精子の頭部は小さく、含有水分量も少ないため、氷晶の成長によって精子が損傷する可能性は低いです。精子凍結が必要な方:これから放射線治療や化学療法を受ける方。高度乏精子症。精管結紮術(パイプカット)後に挙児希望がある方。旦那さまが長期の海外滞在で、奥様が国内での妊娠を望んでいる場合。
TFCの曾啟瑞医師は2008年、13年間凍結保存された精子を用いた顕微授精に成功し、双子の赤ちゃんが誕生しました。この双子は「タイムトラベルベイビー」と称され、精子の凍結保存期間13年というアジア最長記録を樹立しました。
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信頼の医療チームがお手伝い。